『お・も・て・な・し』の心は、アパレル業界だからこそ常に宿すべきもの

おもてなしの心で接客アイキャッチ

アパレル業界におけるコミュニケーション。もっとシンプルに言うと、『顧客を想うこと』という感性に置き換えられます。これは、常に顧客と接するショップスタッフのみならず、本社などのスタッフにおいても『すべては顧客に繋がる』という意識を常に絶やさず、業務に臨むことがたいせつです。ファッション関連事業ほど、ひとの感性や想いと密接に結びつく業界は見受けられないという価値観から、そう評されているとも言えます。

ここでは、なにより顧客と密接な関係にあるショップスタッフを取り上げてみましょう。ブランドやセレクトショップにおいて、たとえどれだけデザイナーが苦心を重ね素晴らしい商品を作り上げても、たとえどれだけバイヤーが必死になって素晴らしい商品をセレクトしても、顧客となにより触れ合うショップスタッフが上手に顧客にアプローチしないことには、それぞれの商品の価値が高まりません。着用され、購入されることで生きてくるのです。つまり、すべてはショップスタッフの腕次第とも言えましょう。

『お・も・て・な・し』がなぜ評価されたか? ホスピタリティ精神が心に響いたから
腕と一言で言っても、小手先の技術に逃げては元も子もありません。ひとは正直なもので、見え透いた小手先の技術で御託を並べられても、むしろショップから足が遠のく結果に。まずなによりたいせつなことは、『心からのおもてなし』。顧客をもてなすということは、つかず離れずの距離を保ちながら、理解者として仲良くなることが先決です。顧客に頻繁にショップに足を運んでもらえば、必然的に商品を気に入ってもらえる可能性が高まり、それが売上へと結びつきます。つまり、売上を上げたいがための接客では、肝心の顧客の心は離れてしまうということ。最近はデジタル化が進んでいるため、顧客名簿もそれぞれ携帯やパソコンからの登録が多く、店頭で煩わしい思いをさせることが減りました。気軽に登録してもらえるようにし、アフターフォローとしてお手紙を出すだけでも喜ばれるものです。

技術に走らず、おもてなしの心を持ち続けること……これぞ最高技術
経験を積んだスタッフが陥る罠として、顧客の動向を読み過ぎてしまうことがあります。先に述べた、『売上を上げたいがための接客』に陥ってしまうのです。場数をこなすととらえることもできるかもしれません。しかし、『このひとは買わないな』と思いながらの愛想ない接客は必ず見透かされ、逆に顧客は離れてしまうもの。むしろ、すべての顧客をたいせつなお客様としておもてなしし続けることこそ、あまり買わないと思っていた顧客が大量購入をしてくれる結果に繋がったりします。技術に走らず、おもてなしの心を持ち続けることこそ、最高の技術なのです。

photo by Mark Emery Photography

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